今まで、経済を取るか、コロナ対策をとるかは難しい問題ではあるけれど、これだけ新型コロナ感染者が増えてきたら、コロナ対策が優先されるのは当たり前じゃないかと考えていた。この時点でGO TO トラベルを前倒しとは、政府は何を考えている、と悲憤慷慨していたのだが。
しかしよく考えてみれば、実はこの選択はコロナで多く死ぬのは高齢者、経済で困るのは若い人たち、どちらの世代に視点を置くかによって全く違う結果になる。コロナは高齢者にとって重症化リスクが高く・死亡率も大きい、反対に若者から中年まではそのリスクはとても低い、罹ったことも分からないうちに直ってしまう人もいる。そして、経済のダメージは現役時代の人たちに非常に大きく影響を及ぼすが、年金生活者には殆ど影響はない。さらに経済が立ち行かなくなれば、年金の財源も困ることになる。そのうえコロナで老人が死ねば給付対象がへるから財源も楽になる。こう考えると、残念ながら選択は自明になる。政府はここまで考えて政策を決めているのだろうか。そして自分達の分の特効薬やワクチンの手当ての目途がついたうえでのことだろうか。話がここまで来ると、推理小説あるいは暴露小説になってしまうが・・・。
いずれにせよ、我々高齢者は、自分で自分をコロナから守るしかないという事につきる。
厚生省HPから
2020-07-29:新型コロナウイルスは老人除去剤(Boomer Remover)との揶揄:みんなの広場 (by 高齢者の一人)
2020-07-30:小説 「総理大臣官邸のある日」:みんなの広場 (by M)


あらゆる予想をはるかにうわまわり、まだまだ勢いの止まらない最強ウイルス。スペイン風邪の時は、自然におさまるのにまかせ、人口の25%くらいが感染したらしい。
日本のトップ頭脳の人が考えても、打つ手はもうないのだろうか。
1000年に一度の津波や歴史的なウイルスとか、高々100年ぐらいの一生のなかで味わうなんて、すごいことになってきた。もうこれ以上は勘弁してほしい。
のんびり老後を過ごせるときはいつくるのだろうか。暗く考えててもなるようにしかならない。
できるのは、免疫力をおとさず、感染予防を地道にするのみだ。
首都圏の感染者が増えてきた。感染者数だけ見ると第1波のピーク時に変らない、あるいは多いぐらいだ。それにもかかわらず、第2波とは呼ばないらしい。若者の感染者が多い、重症者が少ない、入院キャパシティに余裕があるなどといったことがその理由らしい。無症状あるいは軽症者は以前ならPCR検査をしてもらえず、感染者に数えられなかった人が多く含まれ、この分は割り引かなければいけないと考えているのだろう。しかしそれを割り引いても感染者数推移のグラフを見れば、「二つ目の波」が来ていることは明らかだ。そして徐々に年齢も上がり始め感染経路不明者も増え、PCR陽性比率も上がり始めた。
そして、ついに東京都も警戒警報を最大値に挙げ、都外への外出を控えるように呼び掛け始めた。では、我々は具体的にどうすればいいのか、「第1波」の時と同じなのか、「第2波」ではないのだから、あの時ほど厳しくする必要はないのだろうか。
第1波との違いに、重症者の少ないことをあげているが、感染直後は軽症でも、今後重症化する感染者は少なからずいるだろうし、少ない理由にウイルスが変異して重症化率が下がったと考えることは余りにもオプティミスティックだ。我々にとっては、第1波と同じように、「高齢者は重症化しやすい」と考えておく必要があるだろう。しかし、第1波の経験から学んだこともある。欧米に比べ死亡率や感染率が低かった。この理由は依然として、まだ謎である。しかし、どうやらマスクは効くらしい。クラスターが生じたのは、マスクをせずに、ハグしたり、大きな声あるいは小さな声でも耳元でささやく状況(なってみたい)のようで、これを避けることが一番だ。そして、消毒液の設置されているお店では、それを十分利用し、外出から帰った時は手を洗うという事に尽きるのだろう。結局第1波の時と同じ対処になる。
図書館や公民館は今のところ閉鎖にはなっていない。第1波の経験を積んで、クラスターが生じなかったこれらの施設をどうか閉鎖しないでいて欲しいと願っている。
埼玉県感染者数推移
<周りの感染者数>
東京都の抗体検査の結果を用いて、狭山周辺の現在の感染者数を推定して、自分自身の行動の判断に使いたい。前提として、東京と感染者比率は同じだと仮定して計算してみた。
東京都のPCR検査による積算感染者数は、5月末時点、5,236人、人口比は0.038%にあたる。今回の抗体検査の結果は0.1%(2名/1,971名)であったので、“実際”の感染者は、PCR結果の2.6倍だったということになる。これは、3月から5月末までの積算結果であるが、全期間を通じて同じ傾向を持つと仮定すると、現在の感染者数は、PCR陽性者数にこの倍率を掛ければいいことになる。その前提で、狭山・入間・所沢のり患者数を考えてみると、この2週間(罹病期間)の新たな感染者は1-2名なので、隔離されていないり患者は2-3名しかいないという事になる。
つまり我々の周りには感染者(隔離されていない)は“ほとんど”いないという事になる。さらに、実は、行動範囲を東京に広げてみても14日分の感染者数380人X 1.6*1=608人で意外に少ない。
ただし、これは統計的な話なので、たとえば、都内では熱帯の棲む蚊が暖かい下水道などで冬越するように、新型コロナウイルスは、どこかに、無症状患者の中でしぶとく生き残っており、時期が到来すれば一気に拡大する可能性は大きい、十分、用心に越したことはない。
*1確認患者は隔離されているとして計算。
<誤差について>
サンプリング数が少なくて統計誤差があるという指摘があるが、統計的には2,000人でも十分な精度を持つことを指摘しておきたい*2。今回の結果0. 1%には、統計的な誤差が0.14%±(投稿者自身による計算、大阪での統計誤差0.15%±)もつ。この他に、検査誤差(偽陽性者)*3が0.2%ある。これを追加して考慮すると、この検査の誤差は-0.13から+0.15%の範囲に入る。この場合マイナスはないから、実際は0から0.15%範囲となる。
*2統計的にはこの程度のサンプリング数でも、上記の誤差範囲に入る確率は95%以上という意味を持つ。100%にするには全量検査しかない。
*3感度は不明、特異度(偽陽性率)は0.2%。
隔離されていないり患者は2-3名であれば、特に散歩中のマスクはしなくてもよいのではないでしょうか。
気温が高くなり、マスクによる熱中症を誘因するマイナスメリットの方が大きくなります。
しかし、皆が同じような基準に立たないと、すれ違う対向者が嫌がります。


抗体検査の結果についての考察が公表されない。思ったより少なかったという“感想”はあっても、この結果に基づいて、今後どう対処すればいいのか、何も聞こえてこない。現在の感染者数と、抗体検査の結果を考えれば、現時点では私が計算したように、一部の場所、はっきり言えば、新宿三丁目を除けば、市中にほとんど感染者はいないことになる。狭山や入間はゼロと言い切ってもいいぐらいだ。それなら、マスクをする必要はないし、もっと自由に歩き回れるはずだ。経済も早く回復する。政府のいう事は信用できないので、このことをもっとはっきりと、“専門家”は言うべきだ。あるいはマスコミはちゃんと取材して記事にするべきだと思う。最近、マスコミの理学系記者は減らされているらしい、なげかわしい、と思うのは私の身びいきだろうか。
少しでも、流行の兆しが見えたところで警報を発すればいい。


抗体保有率の結果が出た。予想に反して東京の結果は0.1%という値だった。PCRの検査数の少なさや無症状感染者も多数いることから、市中の感染者数は少なくともこの10倍はいると思っていた。専門家のコメントも予想外に少ないというものが多い。
東京都の人口が1,400万人にたいして、2,000人のサンプル数はすくなすぎるという意見もあるが、統計学的な観点から95%内の信頼度に入るためには、390人ぐらいのサンプル数でいいらしい。その上で、今回の結果の誤差を添付サイトに従って計算してみると、0.14%±となる(0%から0.24%の範囲)。もちろん、この他に、検査分析誤差もあるし、抗体は一定の期間保持するという前提もある。しかしそれにしても少ない。
https://www.stat.go.jp/teacher/c2hyohon.html
このことは、ますます、ファクターXの究明が重要になったと考える。次に来る第2波の対策に対して、なぜ第1波の感染が抑えられたのか、その理由が分かれば、対策も変わってくる。たとえば、遺伝的な要素、BCGなどが理由なら、今更、特段の対策は必要ない(たとえば外出自粛は緩めてもいい)が、例えばマスクの効果や3密回避などが理由なら、もっと、厳密に適用する必要がある。もっとも、Xは、軽重の差があるものの複数の可能性が強い。