抗体とワクチン

再感染が時々報道で大きく取り上げられます。不思議に思っていました、なぜでしょう。
基本的に、一度かかると免疫が出来てもう罹らないと思いがちです。しかし、インフルエンザ ワクチンは毎年接種します。この理由はインフルエンザの免疫は長持ちしないということです。もう一つ、気になる事があります。このウイルスはRNA型のウイルスです。二重らせんのDNAで増殖=コピーするのではなく一重のRNAを使って遺伝子のコピーをしています。その為、ミスが出やすい、つまり変異しやすいのです。インフルエンザでも、今年は、A香港型予測して、その予測があたっていたとか、なかったとか話題になります。そんなふうにウイルスは変化しやすく、それ専用のワクチンが必要になります。変化してしまってはせっかく作ったワクチンが効かなくなってしまいます。
それで再感染が起きると、その確率は少ないものの、変異株による新「新型ウイルス」かどうか、専門家は注視しているものを思われます。今のところ、断定はできないが、再感染は、ウイルスの変異ではなく、治りきっていなくて、まだ体内に残っていたウイルスが再活性化したものと判断されているようです。
また、ワクチン開発の難しさには交叉性抗体*が悪さをするというものがあるそうです。2013年に発生したH7N9型鳥インフルエンザでは、中年から高齢者に患者が集中し、重症化しました、似てますね。この時の理由は、過去に獲得した、類似のウイルスによる免疫(交叉性)が感染防御免疫として働くのではなく、反対に免疫アレルギー反応を強く誘導した可能性があるとの指摘があります。つまり高齢者は過去に類似のウイルスに罹り、抗体があるせいで重症化したというものです。ワクチンの実際の適用にはこの点も注意する必要があるということです。新型とはいいながら、SARSウイルスに近く、ウイルスの分類上はSARS-CoV-2と名付けられています。
ともかく高齢者は触らぬ神にたたりなしで外出を控えるしかありません。蟄居の時間を有効に使いましょう。蟄居が解けた時、何か一つ、ステップアップしていたら、災い転じて福となすではありませんか。パソコンを勉強するでもいいし、僕みたいに古文書を勉強しませんか。

*参考文献:岡田晴恵・田代真人(2013)、感染爆発にそなえる―新型インフルエンザと新型コロナ;岩波書店

コロナの特設掲示板の設定ありがとうございます。

M 2020/04/30(Thu) 10:45 No.399
Re: 抗体とワクチン
地震対策では、最近、「防災よりも減災が大切」と言われています。

コロナ対策でも、「撲滅は無理であり共存を目指すべき」という記事も出てきました。

山中教授も言っている。「私たちが一致団結して正しい行動を粘り強く続ければ、ウイルスの勢いが弱まり、共存が可能となります。」

撲滅と共存(共生)が、2者択一的に乱暴に取り扱われることがありませんように…と思います。
やんちゃジイさん 2020/04/30(Thu) 12:19 No.400
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