首都圏の感染者が増えてきた。感染者数だけ見ると第1波のピーク時に変らない、あるいは多いぐらいだ。それにもかかわらず、第2波とは呼ばないらしい。若者の感染者が多い、重症者が少ない、入院キャパシティに余裕があるなどといったことがその理由らしい。無症状あるいは軽症者は以前ならPCR検査をしてもらえず、感染者に数えられなかった人が多く含まれ、この分は割り引かなければいけないと考えているのだろう。しかしそれを割り引いても感染者数推移のグラフを見れば、「二つ目の波」が来ていることは明らかだ。そして徐々に年齢も上がり始め感染経路不明者も増え、PCR陽性比率も上がり始めた。
そして、ついに東京都も警戒警報を最大値に挙げ、都外への外出を控えるように呼び掛け始めた。では、我々は具体的にどうすればいいのか、「第1波」の時と同じなのか、「第2波」ではないのだから、あの時ほど厳しくする必要はないのだろうか。
第1波との違いに、重症者の少ないことをあげているが、感染直後は軽症でも、今後重症化する感染者は少なからずいるだろうし、少ない理由にウイルスが変異して重症化率が下がったと考えることは余りにもオプティミスティックだ。我々にとっては、第1波と同じように、「高齢者は重症化しやすい」と考えておく必要があるだろう。しかし、第1波の経験から学んだこともある。欧米に比べ死亡率や感染率が低かった。この理由は依然として、まだ謎である。しかし、どうやらマスクは効くらしい。クラスターが生じたのは、マスクをせずに、ハグしたり、大きな声あるいは小さな声でも耳元でささやく状況(なってみたい)のようで、これを避けることが一番だ。そして、消毒液の設置されているお店では、それを十分利用し、外出から帰った時は手を洗うという事に尽きるのだろう。結局第1波の時と同じ対処になる。
図書館や公民館は今のところ閉鎖にはなっていない。第1波の経験を積んで、クラスターが生じなかったこれらの施設をどうか閉鎖しないでいて欲しいと願っている。
埼玉県感染者数推移

