<周りの感染者数>
東京都の抗体検査の結果を用いて、狭山周辺の現在の感染者数を推定して、自分自身の行動の判断に使いたい。前提として、東京と感染者比率は同じだと仮定して計算してみた。
東京都のPCR検査による積算感染者数は、5月末時点、5,236人、人口比は0.038%にあたる。今回の抗体検査の結果は0.1%(2名/1,971名)であったので、“実際”の感染者は、PCR結果の2.6倍だったということになる。これは、3月から5月末までの積算結果であるが、全期間を通じて同じ傾向を持つと仮定すると、現在の感染者数は、PCR陽性者数にこの倍率を掛ければいいことになる。その前提で、狭山・入間・所沢のり患者数を考えてみると、この2週間(罹病期間)の新たな感染者は1-2名なので、隔離されていないり患者は2-3名しかいないという事になる。
つまり我々の周りには感染者(隔離されていない)は“ほとんど”いないという事になる。さらに、実は、行動範囲を東京に広げてみても14日分の感染者数380人X 1.6*1=608人で意外に少ない。
ただし、これは統計的な話なので、たとえば、都内では熱帯の棲む蚊が暖かい下水道などで冬越するように、新型コロナウイルスは、どこかに、無症状患者の中でしぶとく生き残っており、時期が到来すれば一気に拡大する可能性は大きい、十分、用心に越したことはない。
*1確認患者は隔離されているとして計算。
<誤差について>
サンプリング数が少なくて統計誤差があるという指摘があるが、統計的には2,000人でも十分な精度を持つことを指摘しておきたい*2。今回の結果0. 1%には、統計的な誤差が0.14%±(投稿者自身による計算、大阪での統計誤差0.15%±)もつ。この他に、検査誤差(偽陽性者)*3が0.2%ある。これを追加して考慮すると、この検査の誤差は-0.13から+0.15%の範囲に入る。この場合マイナスはないから、実際は0から0.15%範囲となる。
*2統計的にはこの程度のサンプリング数でも、上記の誤差範囲に入る確率は95%以上という意味を持つ。100%にするには全量検査しかない。
*3感度は不明、特異度(偽陽性率)は0.2%。


隔離されていないり患者は2-3名であれば、特に散歩中のマスクはしなくてもよいのではないでしょうか。
気温が高くなり、マスクによる熱中症を誘因するマイナスメリットの方が大きくなります。
しかし、皆が同じような基準に立たないと、すれ違う対向者が嫌がります。


抗体検査の結果についての考察が公表されない。思ったより少なかったという“感想”はあっても、この結果に基づいて、今後どう対処すればいいのか、何も聞こえてこない。現在の感染者数と、抗体検査の結果を考えれば、現時点では私が計算したように、一部の場所、はっきり言えば、新宿三丁目を除けば、市中にほとんど感染者はいないことになる。狭山や入間はゼロと言い切ってもいいぐらいだ。それなら、マスクをする必要はないし、もっと自由に歩き回れるはずだ。経済も早く回復する。政府のいう事は信用できないので、このことをもっとはっきりと、“専門家”は言うべきだ。あるいはマスコミはちゃんと取材して記事にするべきだと思う。最近、マスコミの理学系記者は減らされているらしい、なげかわしい、と思うのは私の身びいきだろうか。
少しでも、流行の兆しが見えたところで警報を発すればいい。

