「年の瀬」の「瀬」て、なーんだ?

この時期によく聞く言葉ですが、「瀬」とは何でしょうか。
今やインターネットがあります。調べてみました。
「瀬」は、川や海の浅いところであり、川の浅いところは流れが速くなっています(深くて流れが遅い所は「淵」)。

江戸時代、庶民は掛けで物を売買しており、商い人(あきんど)は年末にその代金の取り立てに奔走しました。「掛取り」(借金とり)が駆けずり回る歳暮の慌ただしさがあったのです。そこで、一年で時の流れが一番早いと感じる年末を「年の瀬」と呼ぶようになったそうです。

付録
 「瀬」からの連想で、わが故郷の「瀬戸内海」が浮かびます。「瀬戸」とは?
 相対した陸地の間の、特に幅の狭い海峡のことであり、潮汐の干満により激しい潮流が生じます。明石海峡は「明石の瀬戸」、鳴門海峡は「鳴門の瀬戸」と呼ばれていて、その瀬戸の西側を内側として「瀬戸内」としたのが始まりのようです。
もう、「瀬戸際」の語源もわかりますネ

 「逢瀬」も浮かびます。川の流れが逢う場所を指すようになり、やがて、「愛し合っている男女が密かに出会う場所」という使われ方をし始めました。ここで、大事なことは男女であることで、同性ではないことです。なぜでしょう?? 性を問わない場合は、「密会」を用います。最近、性の区別がぼやけてきましたので、「逢瀬」も古語になっていくのでしょうか? さみしー!!

年の瀬を無事に越したい老爺 2024/12/28(Sat) 11:24 No.1818
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